本文へスキップします。

メニュー

    • 文字サイズ
  • English
    • facebook
    • twitter

札幌文化芸術交流センター SCARTS札幌文化芸術交流センター SCARTSスマートフォンサイト

ひと・もの・ことをつなぐ。創造性の光をむすぶ。


札幌文化芸術交流センター SCARTSスマートフォンサイト メニューを閉じる

ひと・まち・アートを語り合う SCARTS CROSS TALK

札幌にゆかりのあるアーティストや、
文化に関わる活動をされている方を
ゲストに迎えて行う、
札幌市民交流プラザスタッフとの対談。
ゲストの活動の紹介とともに、
札幌の文化芸術活動のいまとこれから、
そして、札幌市民交流プラザに期待される
役割について語ります。

ここから本文です。

1

「好き」を追いかけて、いまがある。
第2マルバ会館の上映活動。

神坂
地下街から札幌市民交流プラザにつながる西2丁目地下歩道で、4月から上映する映像作品をお二人に制作いただいているのですが、普段はどのようなお仕事をされてるんですか?映像を始めたきっかけも教えてください。
大内
私は映像編集とか、アニメーションやモーショングラフィックス※の制作をしています。あとはCMの仕事ですね。大学時代に所属していた映像研究室の卒業制作で、初めてアニメーションをつくりました。そこから個人で7~8年アニメーション制作をしていまして・・・。もっとしっかり自分で作品をつくろうと思って、大学院に行ったんです。卒業のタイミングで第2マルバ会館の活動が始まり、そこに参加して、スタジオロッカでも働き始めました。
神坂
子どもの頃からアニメーションなどの仕事がしたかったんですか?
大内
最初は漫画家になりたかったんです。昔から絵を描くのが好きで。大学で映像研究室に入ったのも、ここなら絵が描けそうだと思って。手探りで実写を撮るなど、いろいろなことにトライしてみた結果、アニメーションが一番自分にあっていると感じました。漫画って時間軸のコントロールがきかないんです。クライマックスを描くまでに段階を結構踏まなきゃいけないのがしんどくて。「一番いいシーンまで、40ページも描かなきゃいけないのか・・・!」って。描きたい部分だけ描いても物語が成立しないんですよね。その点アニメって、私の感覚としてはいきなりクライマックスにいける。時間軸を自分でコントロールできるところが、私にすごくあっていた。描いた絵が動くっていうのも楽しいですしね。
神坂
アニメーションって少しずつズレのある絵を何枚も描きますよね。それは、しんどくないんですか?
大内
不思議とあんまり辛く感じないんですよね。多分、作業的なことが好きだと思うんです。漫画だとストーリーから考えなきゃいけないから、自分的にあんまり遊べないツールだったのかも。アニメだと2枚描けばアニメーションとして成立する。そういう自由さが好きなのかも。
神坂
松永さんは普段、どのようなお仕事をされているんですか?
松永
僕は映像をいろいろ。スポーツカーメーカーのプロモーション映像とかが一番最近の仕事ですね。道内外、いろんな企業の仕事をしています。仕事以外では、さっき大内さんからちらりと出た第2マルバ会館の活動を個人的にやっています。
神坂
第2マルバ会館の活動はいつから、どんなきっかけで始めたんですか? スタジオロッカと、どちらが先だったんでしょう?
松永
スタジオロッカという会社が先ですね。クライアントさんに依頼されて映像をつくるだけじゃなく、仕事以外で何か面白いことができないかなと思って立ち上げたのが第2マルバ会館。(カメラを取り出し)これ、8ミリのシングルエイトっていうカメラなんです。これが映像を始めたきっかけ。
神坂
8ミリカメラ・・・ビデオカメラじゃないんですね?
松永
15~20年くらい前の話だけど、当時でも8ミリカメラはレアだったでしょうね。このカタカタカタカタって音がいいでしょ?昔、すすきのに「ジャブ70ホール」っていうミニシアターがあったんですけど、そこの方が経営していた古道具屋さんで、20歳のときにこのカメラを買ったんです。その古道具屋さんの隣に「まるバ会館」っていう8ミリフィルムの個人映画を上映する小さな映画館があって。白い小さなスナックを改造した映画館だったんですけど、そこで映像を見るようになって、制作もするようになって。そのときの経験から「まるバ会館を復活させたい!」と思い、2016年に第2マルバ会館を立ち上げました。そこでいろんな映像を上映するたびに、「うわ~、北海道ってこんなに面白い映像作家がいるんだ!」って感動して、道外からもゲストを招いて、いろいろやっているうちにどんどん楽しくなっちゃって。神坂さんは映像との出会いってなんだったんですか?
神坂
高校生のときに友だちに流されるがまま放送部に入って、そこで初めて映像編集をしたんです。最初は乗り気じゃなかったのですが、だんだん楽しくなってきてもう少しちゃんと勉強してみたいなぁと思って、札幌市立大学のメディアデザインコースへ進学しました。卒業後は映像をやったりやらなかったり、転々としていまに至ります。つい先日、SCARTSのテクニカルディレクター(以下、TD)の岩田拓朗(SCARTS CROSS TALK vol.4に登場)と一緒に、西2丁目地下歩道に流れるロゴモーションをつくらせてもらったんです。少しずつですがお仕事として映像に触れる機会が増えてきて、とても楽しいですね。
松永
第2マルバ会館の建物自体は残念ながら2017年に取り壊されてしまったので、いまは特定の場所を持たないノマド※なスタイルで上映企画を続けています。それで2018年の12月にSCARTSオープニングシリーズ公募企画事業の一つとして「MOVING WINTER(ムービング・ウインター)」を開催することになったんです。

※モーショングラフィックス
写真やイラスト、文字などの
静止画像に動きや音を加えたもの。

※ノマド
特定の場所や時間に
とらわれず働くひとや
働き方のこと。

神坂
「MOVING WINTER」は映画上映とワークショップのイベントでしたね。SCARTSコートをブラックボックスにするのも、大画面で映像上映するっていうのも初めてで。私は設営から入らせてもらいましたが、子どもたちが自由に映像を見ている姿が印象的でした。上映中に笑ったり、叫んだり。映画に対するストレートな感情がすごく面白く感じました。実際にあの空間でイベントを開催してみて、どうでしたか?
松永
いまはWEBでいろんな映像作品を見られるじゃないですか。それって、ただ見て「すごい」で終わってしまうと思うんですね。第2マルバ会館は、会館。「会う館」なので、上映後に、一緒に過ごした空間で見たものについて話したりすることをメインにしたかったんです。いつも実験的な映像の上映が多いんですが、今回は子どもも楽しめる上映ができて、自分自身もすごく楽しかったですね。
神坂
会場に絨毯を敷いて、自由にくつろぎながら映像を見られるのも楽しかったです。私は「ボトル」という、砂と雪の生きものが出てくる言葉のない映像が一番好きでした。広い場所で無音を聞くのが面白かったです。
松永
無音を聞くって、いいですね。
神坂
無音の中に子どもたちの「わー!」って声が入ってくる瞬間は、普通の映画館じゃ体験できないことなので、そこもすごく面白かったです。
大内
2017年の12月にも、今回上映したオーバーハウゼン国際短編映画祭※の子ども向け作品プログラムをセレクトして上映したんです。今回もファミリーで楽しめるもの、クリスマス時期だし冬っぽいものをやりたいねとなって。
松永
今回ロトスコープのワークショップで、参加者に描いてもらったばかりのアニメーションをそのまま大画面に写すというのは初めてのチャレンジだったんですけど、できたものがすごく面白かった!完成したロトスコープアニメーションはウェブでも公開しています。
https://vimeo.com/310758820
すごくいい作品に仕上がりましたよ。子どもから大人までみんなでつくって。ホント、楽しかったです。
神坂
このときに大内さんが着ていた衣装って、ワークショップの世界観なんですか?
大内
うん、ワークショップのキャプテンってことで。
神坂
服装もキャプテンだったけど、実際のワークショップも結構スパルタでしたよね。
大内
コンセプトが「アニメはスポーツ」だったんです。ロトスコープって実写映像をなぞってアニメにする技法。そこでワークショップでは、6枚の絵を描いたら1秒になるっていうやり方で、みんなに計12枚2秒分を描いてもらおうと思い「1枚3分で描く」ってルールにしたんです。笛をピって吹いて、「はじめ!」「はい!あと2分です、1分です、急いでくださーい」って、ちょっとゲーム性のあるやり方で進めてみました。1枚描いたら10秒インターバルを挟んで、その間に紙を交換してもらって。大人は手が乾燥してるから、紙が取れなくて大変だったみたい・・・。楽しく描けるように、カラフルなペンもいろんな種類を用意しました。
神坂
絵のテイストや質感が違うと、漫画だったら違和感があるのに、アニメーションだと続けて見られるのが不思議。漫画もアニメも一人でつくる世界みたいなイメージを持ってましたけど、こうやってみんなでつくっても面白いですね。
大内
まったくその通り!今回初めてワークショップをやってみたら、みんなでつくることがすごく楽しく感じて。普段は一人の世界にどっぷり入り込んだ後、何かがひらけてくる・・・みたいな感覚でつくってるんですが、今回は・・・うまく言葉にできないんですけど、絵に表れたみんなのエネルギーがすごくて感激しちゃった。完成したものを見たときに、人間ってすごいなって。ちょっと大げさですけど。
神坂
みんなの反応はどうでした?
大内
「自分の絵が動いてる!」って感動もあったけど、結構ヘトヘト。
松永
よく描いたよ、すごいよね。みんな、アーティストだよね。

※オーバーハウゼン国際短編映画祭
1954年創設。ドイツで開催されている、
世界で最も古い短編映画祭の一つ。
毎年、約18,000人もの観客を動員。

2

ダンストの化学反応から生まれた
新作アニメーション「UNDER UNIVERSE」

神坂
今回、制作していただいた西2丁目地下歩道の映像作品。このアイデアってどこから生まれたんですか?
松永
いろいろ考えましたが・・・僕自身アナログから入っているので、アナログ的な表現が面白いんじゃないかと思って。世界的にはデジタルが主流で、図形がプログラミングで動くといった表現も多いんですけど、ただキレイなだけじゃなく、躍動感とか生命力みたいなものを表現したかった。理由としては・・・ここにはhitaruという劇場があるじゃないですか。劇場にはライブ感だったり、人や場のエネルギーだったりが感じられる。札幌市民交流プラザにつながる道を通る瞬間から、それらを感じられると面白いんじゃないかと思いました。
神坂
これもワークショップのときと同じ、ロトスコープの手法ですよね?
大内
そうです。ダンスのロトスコープアニメーション。実際に踊っているダンサーさんを撮影して、それをフレームに落として1枚1枚トレースしてアニメーションにしています。
神坂
岩田TDとも話していたんですけれど、ダンサーさんの動きから伝わる・・・ただ描くだけじゃ絶対に表現しきれない躍動感がすごいですよね。実際に動きを撮影してアニメーションにしていく方法はよく行っているんですか?
松永
あまりやらないです、大変なので。でも制作中は大変という思いより、楽しいという思いが大きかった。最初、札幌市民交流プラザ 劇場事業課の丸田さんに「いいダンサーさんがいる」って教えてもらったんです。「パワー系のダンサーなんですよ」って。
大内
そう。重心を、下に、下に踊る・・・みたいな。
神坂
hitaruクリエイティブスタジオの杮落としを飾った、山田うん※さんの作品に出演されたダンサーの4名※ですね。ダンサーをアニメーションのモチーフにしたことは過去にもあるんですか?どういう流れで「ダンサーを使う」というアイデアに至ったんだろうと思って。
松永
90年代にヒットしたジャミロクワイの「Virtual Insanity」って曲のミュージックビデオって見たことありますか?床が動く部屋の中で、ジャミロクワイが歌ったり踊ったりしているんですけど・・・去年くらいかな?あのミュージックビデオは札幌の地下街にインスピレーションを得て制作されたって、Twitterで話題になったんです。ジャミロクワイが札幌のまちを歩いていたら、ひとが全然いない。こんなにでかいまちなのに、みんなどこにいるんだってひとに聞いたら、「下だよ」って。そこで、地下街に入ったら、ひとがわーっと歩いていて。そこからインスピレーションを得たらしいって話。で、今回僕らがつくる映像は、流す場所が・・・。
大内
地下だし、通路だし、結構ソリッドな空間だからエネルギッシュなものにしたいねって話から、ミュージックビデオをヒントに「ダンスが面白いんじゃないか」ってなったんですよね。
松永
「UNDER UNIVERSE」って作品名を提案してくれたのは岩田さん。みんな「それ、いいね!」ってなって。
神坂
ダンサーさんはどうしてバニーちゃんなんですか?
大内
うさぎ年につくったうちの会社の年賀状が元なんです。
神坂
いまは40秒くらいの映像ですが、これで制作時間はどれくらいなんですか?
大内
ロトスコープだけでいうと8フレームなので、160枚くらい。描くのに・・・すごく元気なときで4日かな。疲れるとやっぱりスピードダウンしちゃう。過去に、すでにある動画でロトスコープしたことはあったんですけど、今回みたいに本当に最初から、このためだけに撮影してロトスコープするのは初めてですね。 超楽しい!

※山田うん作品のダンサー
hitaruクリエイティブスタジオ
杮落とし公演として2018年10月に行われた、
Co.山田うん「結婚」/
山田うんコレクティブダンサーズ
「春の祭典」に出演した、
コレクティブダンサーズ12名のうち
小田川奈央、金愛珠、牧野彩季、
山根海音の4名。



神坂
撮影現場もすごく楽しそうでしたよね、みんなでウサギの耳をつけたりして。あの日がダンサーさんとは初対面ですか?
大内
撮影前日に衣装合わせで顔合わせたくらいですね。いざ撮影がスタートしたら、ダンサーさんのポテンシャルというか・・・パワーがすごくて!
神坂
異空間でしたよね、スタジオが。
大内
もう撮影中ずっと感動しちゃって!そこで感じたのが、ダンスと映像って親和性がすごく高いってこと。お互いを補完しあうのかなって思いました。
松永
撮影中はイメージしきれない部分がいっぱいありましたね。ダンサーさんの重心を上にするとか、いろいろやってみた中から「これが決まる」ってところを見つけ出して、切り取っていった。普段は自分たちが思い描いたものをイメージ通りにつくるんですけど、今回はダンサーさんと僕らの化学反応みたいなものがあって・・・自分たちが思っていた以上のものが生まれてくる感じが、とても面白かったです。
神坂
構成はどういう風に考えたんですか?
大内
テンションの波、ノンナラティブですよね。ナラティブってストーリーがあることをいうんですけど。ノンナラティブのアニメーションにしようというコンセプトも、実はあったんです。全部決めず、なんとなくの構成や時間軸の区切りがあるくらい。だから絵コンテはつくりませんでした。
松永
とは言え最初はね、結構あったんですよ構成が、頭の中に。シナリオも5回くらいつくったんですけど、実際ダンスを見ていたら「シナリオは邪魔だな」って感じて。
大内
そう。「しゃらくせぇ!」って感じになった!
神坂
それは、ダンサーさんがすごくて・・・ですか?
松永
そうですね。ダンスって、それだけで表現ができている。ちゃんと伝わるんです。能でいう「序破急」のような構成を意識していたんですけど・・・最後は動けばOKなんじゃないかっていう感覚・・・なんというか、究極までそぎ落としていった感じ。
大内
つくりながら余分な肉をそいで、本質だけ残す。私たちがダンスを見て受け取ったものをフィードバックしていくようなつくり方をしました。アニメーションって、すごく流れをコントロールしたくなっちゃう。こういうカット描いて、こうしちゃおう!って自分でコントロールできちゃうんです。でも、今回はつくっているうちに「コントロールしたくない」という感情がどんどんあふれてきて。ダンサーさんの動きを見て、描いて。自分で描いたものが動くのを見て感動して。描けば描くほど動くから、楽しくて。またやりたいって欲望が、かなり渦巻いています。
神坂
普通の手描きアニメーションだと1枚1枚絵を描いて、自分で動かしたいように動かすんだと思うんですけど、これは違いますよね。動きありきみたいな。
大内
そうです。 動きもダンサーさんの即興。
神坂
実はいま地下歩道では、1時間に1回、12分だけ映像が流れてるんですね。地下歩道を通る人って、決まった時間に通るわけじゃないから、何度通っても映像のすべてを見たことがないひともたくさんいる。SCARTSとしては、切り崩しでも見られるような映像のつくりにしてほしいと思ったんです。
松永
リミックス可能な映像、ですよね。
神坂
例えば1から4まで映像があるけど、1の次に2が来なきゃ作品として成立しない・・・じゃなく、通りがかったときに4から始まってもちゃんと作品になっているというつくり方をしていただいたんですよね。それが「ダンサーをトレースしていく」っていうことにもマッチングしているねと、岩田TDとも話していたんです。
松永
今後もどんどん、告知じゃない映像をつくっていく計画はあるんですか?
神坂
いまは、まだないです。映像制作はもちろんですけど、その前に第2マルバ会館のような上映のためのインフラをちゃんとつくろうと考えています。作家の作品を発表する場に、まずしなくちゃって。上映できる場をつくるって、つくるほうも、見るほうも、楽しいと思うんです。
松永
僕らの作品の上映期間って、1年くらいでしたっけ?
神坂
はい。ただ、時々バリエーションの順番を組み替えたりして、見るひとにマンネリを感じさせない工夫もしていく予定です。その上で、次のコンテンツはどうするかも考えていきたいですね。

3

若手クリエーターに刺激を与える場に。
SCARTSと地下歩道のこれから。



神坂
お二人は地下歩道の作品をまたつくるとしたら、こういうものをつくってみたい、こういうものに挑戦したいと思うものはありますか。
松永
僕は今回、制作総指揮としてスタッフィングして、みんなの力で一つの作品をつくりましたが・・・このメンバーじゃなかったら、当たり前だけど全然違うものになる。スタジオロッカのほかのメンバーだったり、つくり手で構成されている第2マルバ会館のメンバーだったり・・・それぞれの世界観がドバーっとあふれでるような作品に挑戦してみたいですね。
神坂
SCARTSがこの制作に入る前に、映像作家で、北海道教育大学でも先生をしていらっしゃる伊藤隆介さんにお話を少し伺ったんです。地下歩道はいろいろなひとの目に触れる空間だし、見るのにお金がかかるわけでもない。そんな空間でちゃんとクオリティーの高いものが担保されていると、映像を志している学生が「ここで自分の作品を上映したい」という目標が持てる。そんな空間づくりができたらいいねってお話されていたんです。その意味でも、最初はスタジオロッカさんにやってもらうっていうのは、学生や若いアーティストを刺激するんじゃないかって。「最低限、このクオリティーは出さなきゃだめ」っていうのを見せつけるのは、手法としてはすごくスパルタだけど、若いアーティストのクオリティーはすごくあがるはずだから面白いよねって、岩田TDが話していました。
松永
なるほど。
神坂
映像をやっている学生にとって、スタジオロッカさんは憧れの存在だと思います。「札幌の映像会社」って聞いたら、パッと出てくる。私が札幌市立大学で就職活動していたときにも、よく名前が挙がっていました。ただ大々的に求人をしているわけじゃないから、門を叩く勇気のある学生は少ない・・・のかなと。
松永
えー、来たらいいのに!
神坂
そんな憧れのスタジオロッカさんと今回お仕事をご一緒させていただいたんですけれど・・・最初にお二人が地下歩道で「こんなところで自分たちの映像を流せるんだ!」って楽しそうにしていて、それを見ていた私にも気持ちがすごく伝わってきました。「楽しそうに仕事をするひと」というのが、お二人に対する私の第一印象。そこからいろんなことが動き始めて・・・現段階の映像を見ても「すごい!」と思ったので、とにかくいまは大きな画面で早く完成がみたいです。
大内
私もです。
神坂
仕事のモチベーション以外にも、私はお二人から刺激を受けているんです。ものづくりを楽しむ姿勢もそう。私もその姿勢を見習って、いい仕事をしていきたいです。最後になりますが、お二人がSCARTSに期待することがあれば聞かせてもらえますか?
大内
まずこれは、札幌市民交流プラザ全体のことなんですが・・・札幌ってすごく熱いまちなんだと再確認させてくれる場だと私は思っているんです。hitaruにいくつか公演も見にきたんですが、すごく実験的なことをやっているなと感じていて。今回の映像とかも、ほかだとなかなかできなかったと思ってます。私自身、今回は「札幌は熱いね」と見たひとに思ってもらえるような映像を目指したんですが、SCARTSさん自体もそういう風に活動してほしいと思います。そこに私や第2マルバ会館が関わっていけたらうれしいなと。「みんなで、札幌をあげていこうぜ!」みたいなノリですかね。私、普段の声は小さいんですけど、内側はでっかく燃えているぜ!って感じです。個人的に実験的なものがすごく好きなので、そういうものも見ることができたらうれしいですね。
松永
ここでは地元のひとが活躍していたり、新しいコラボレーションが生まれたりとか、そういう状態になっていると思うんです、すでに。すごく期待しているというか、すでに期待以上だなと思っています。
神坂
期待をもっともっと超えていけるように頑張ります。SCARTSや札幌市民交流プラザ全体が発表の場だったり、表現活動ができる場だったり、創作活動を通して誰かとコミュニケーションできる場であってほしいと思うし、そういうものに触れる機会が増える場になっていけたらと思います。私たちも頑張っていくので、今後もいろいろと使ってほしいです。