北海道大学には、140年以上前の札幌農学校時代から収集・保存・研究されてきた400万点にものぼる標本／資料が蓄積されています。その中には、新種の発見・認定の基礎となる貴重なタイプ標本が1万点以上含まれています。
これらの全学的な学術資料の集約とその情報を学内外に発信提供するため、平成11年4月に「北海道大学総合博物館」が設置されました。｢モノにこだわる｣をモットーに、｢標本｣の重要性を強く意識した博物館運営や教育研究その他の活動を展開しています。このことは、北大の学風に通底する実証的・実学的な教育研究、ひいては人類・社会貢献につながるものです。また、一般公開展示が行われており、「開かれた大学」を実践する施設となっています。
耐震改修工事を経て、平成28年7月にリニューアルオープンし、学内全12学部の教育研究や最新の一押し研究などを紹介する展示や、五感をつかった体験を楽しみながらモノへの興味や関心を深める「感じる展示室」、博物館活動のバックヤードを見学できる「ミュージアムラボ」のほか、講演会などの催しもできる多目的スペースとミュージアムカフェ、ショップからなる「知の交差点」エリアを新設し、学生や教職員だけでなく、すべての人に開かれた博物館（ユニバーサルミュージアム）を目指しています。

※現在、貸室・レンタルスペースは新型コロナウィルス感染対策のため貸出休止中。