年頭にあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

昨年は新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活は一変し、「新しい生活様式」への移行を余儀なくされました。
文化芸術活動を取り巻く環境も例外ではなく、残念ながら新年を迎えても楽観できる状況ではありません。

世界に目を転じましても、新型コロナウイルスの感染拡大は、依然として収束の兆しが見えず、 欧州では各国でロックダウン（都市封鎖）が実施されるなど、グローバル化による社会経済活動への影響も甚大です。
しかし一方で、文化芸術がいつも私たちの生活と共にあり、生きていくためには欠くことができないものであること、 そして、いかに多くの方々がそれを支えてきたのかということを世界規模で再認識される機会となりました。

これまでも、未知のウイルスや未曾有の天災など様々な困難が人類を襲い、多くの犠牲が払われてきましたが、どんな困難であっても先人たちは、その英知と創造性によって克服してきたことは歴史が証明しています。

札幌市民交流プラザは、2018年10月の開業以来、文化芸術活動の拠点として、市民の交流を通じて市民の創造性を育み、 市民生活の質の向上を実現するとともに、地域のにぎわい創出を使命として邁進してまいりました。
本年もこの使命を胸に刻み、ウィズコロナの状況を前向きに捉え、職員一丸となって取り組んでまいりますので、 皆様の変わらぬご理解とご支援を、心よりお願い申し上げます。

公益財団法人 札幌市芸術文化財団
札幌市民交流プラザ 館長 石井 正治