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2023年9月8日(金)
札幌市図書・情報館
リニューアル内容のお知らせ
1.もっと人に寄り添う本棚へ
当館にある298の棚は、「はたらくをらくにする」というコンセプトに基づき、
働く世代に向けたオリジナルのテーマに沿って本を配列しています。
社会の変化に合わせてオリジナルテーマを改めて見直すことで、より時代に即した本棚へ、
そしてもっと人に寄り添う本棚へと生まれ変わります。
テーマがリニューアルされる棚は、298棚のうち、なんと123の棚!
◇ 進化し続ける社会に対応するために
例:『次世代モビリティ』
札幌市図書・情報館は、これまで最新の情報を提供してきました。
大切なこと・知りたいことは時代によって変わります。
最新のテクノロジーやサービス、時流を反映したテーマを新たに設定することで、
進化し続ける社会に生きる現代のビジネスパーソンを情報でサポートし続けます。
◇ 多様な社会に合わせた情報の整理
例:『広告』⇒『コピーライティング』『広報・PR』『デジタルマーケティング』『コンテンツマーケティング』『SNSマーケティング』『セールスプロモーション』
仕事や暮らしの困りごとは、人によって千差万別。
多種多様な困りごとに対応するため、当館では様々な本を集めてきました。
そして幅広いからこそ、テーマによっては検索性に余地がありました。
今回テーマの再構築を行い、当館が集めてきた豊富な情報を整理することで、
課題解決のための情報に、より辿り着きやすい本棚になります。
◇ 時代の変化に合わせたテーマ設定
例:『男の悩み 女の悩み』⇒『尽きない悩み』
当館のオリジナルテーマは、棚の前に立つ人に投げかけるような言葉になっています。
当館の開館から5年。時代が変われば、捉え方も変わります。
本棚に置く図書の内容は大きく変わりませんが、 棚の前に立つ方が心地よく利用できるように、
より時代に適したものへと、テーマ名をリニューアルします。
今回ここで取り上げた手法や内容は、テーマリニューアルの中でもごく一部です。
オリジナルテーマ全体を見直すことで、もっと人に寄り添う本棚へと生まれ変わります。
↑棚番号WORK-469~479までのオリジナルテーマの新旧対照表。 テーマが大幅に変わることが分かります。
時流を反映した情報提供の場へ
図書・情報館2階入口正面には、デジタルサイネージでの利用方法のご案内をはじめ、コンセプトを現した幕があります。ここにある展示台ではこれまで、「生きやすさを考える編」「無いならつくってみる編」のようなテーマを設けて本の展示を行ってきました。
リニューアル後は、この展示棚で時流に合わせたトピックスを取り上げる展示を行うことで、
今知りたい情報をすぐに手に取れる展示架に生まれ変わります。
図書・情報館が創る“人に寄り添ったオリジナルテーマによる棚”の魅力がさらに凝縮された展開を行います。
飲食業界、フードビジネスの充実化
図書・情報館2階入り口の自動ドアを入ったら、館内をナナメに貫く特徴的なメインの導線があります。
その終点にあるのは、円形の本棚。
収められているのは全て、札幌市の主要産業の一つである“食”にまつわる本です。
現在もメニュー開発の参考になる専門料理書を取り揃えておりますが、
これを更に精査することで、開業・経営に関する資料がより手に取りやすくなり、基礎知識からトレンドまで情報収集が行いやすい棚になります。
日本での暮らしを豊かに -外国の方との共生-
新型コロナウィルスの蔓延により一時市内在住の外国の方の利用が減っていましたが、今年の春先から、再びお越しいただくことが増えました。
日本語を話せない外国の方も貸出券を作り、当館をご利用いただいています。
従来LIFE-224の棚では、「外国人の困りごと」というテーマで、法律相談や入館手続き・国際結婚など、
外国の方が直面しやすい困りごとの解決に役立つ本を揃えていました。
ですが、衣食住が生活の基本であることは、札幌に住んでいる外国人にとっても同じこと。
札幌で生活をされている外国の方が新しい環境になじむために、どんな情報が必要だろうと検討した結果、
日本を、そして日本人の暮らしを知ることが近道であると考えました。
そこで、法律や手続き関係の困りごとを解決する情報は残しつつ、
日本での、そして札幌での新しい生活を“楽しむ”ことを提案する、見ていてワクワクするような棚を新設します。
日本文化や札幌の生活情報を知ることができる外国語資料、
共生・共存していくためのヒントになる本を充実させます。
2.時代に合わせたサービスを提供するために
札幌市図書・情報館は、”会話ができる”図書館。
その場所は多岐にわたり、ミーティングルームやグループ席で打ち合わせをしながら調べものができる他、
自由席でも会話をお楽しみいただくことができます。
開館から5年間、当館は人と人、人と情報を”つなぐ”ことで、賑わいと交流を生み出してきました。
しかしコロナ禍を迎え会話が自粛される中で、人と人が直接出会うことで生まれる交流の機運が、
世の中から少しずつ減っていきました。
本を片手に人と人が話し、考え、何かを生み出していく——
そんな「ダウンロードできない価値」を提供する場として生まれた、札幌市図書・情報館。
「アフターコロナ」の時代を迎える今、一度は薄れてしまった人と人の交流を再び呼び起こすこと必要だと考えます。
コロナ禍がもたらしたのは、”人と人との距離”だけではありません。人々のコミュニケーションは変化し、
インターネットを通じたやりとりがそれまで以上に活発になりました。
いまやビジネスの場面ではリモートワークが普及し、オンラインでの会議やミーティングも一般的です。
そんな時代に生きるビジネスパーソンを支援するため、
当館は、オンラインという新しい形の”つながり”もコミュニケーションのひとつとして捉え、
グループ席や自由席の一部でオンラインミーティングができるようにします。
札幌市図書・情報館はこれからも、『はたらくをらくにする』をコンセプトに
ビジネスパーソンを支援してまいります。