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札幌文化芸術交流センター SCARTS 主催事業 美術 レクチャー トーク

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト
札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」
現場&研究者の視点

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」 現場&研究者の視点イメージ1枚目

撮影:岡田昌紘

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撮影:岡田昌紘

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撮影:岡田昌紘

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撮影:岡田昌紘

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撮影:岡田昌紘

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札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEPでは、若い世代の皆さんとともに、アートの創造性と科学的な探究に触れ、世界をひろげる学びの場づくりを目指して、アート&サイエンスプロジェクトを進めています。
札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」の第2回授業を実施しました。
今回は「現場の視点・研究者の視点」から、魚と水産をテーマに学びを深めました。

午前の部|現場の視点
授業は、仲卸業の本間氏と、苫前町のタコ漁師である小笠原氏による話題提供からスタートしました。お二人は、資源減少や担い手不足、魚離れなど日本の漁業・水産業が直面する課題の解決を目指し、一般社団法人「DO FOR FISH 外部リンク」を立ち上げ、北海道を拠点に水産コミュニティ形成、人材育成支援、食育支援など幅広い活動を展開しています。
「魚がいる未来」を実現するための取り組みです。

世界と日本における漁獲量の比較、日本独自の漁獲量設定値、日本の魚消費量が世界第7位であることなど、報道で耳にしたことはあっても「実は知らない事実」が多く紹介されました。

さらに、小笠原氏が苫前町で実施する「inakaBLUE 外部リンク」の活動についても詳しく解説がありました。
採りすぎない漁やその運用方法について、参加メンバーからも現場の声が共有され、海の生態系変化、漁業者の意識、そしてそれらを支える国や国際的なルールまで、多角的な視点を得ることができました。

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また、苫前町のタコ「ReTAKO」とミズダコを使ったフランクフルトの試食を行い、「食べる」体験を通して、活動を感じました。

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午後の部|研究者の視点
午後は、北海道大学函館キャンパスの高橋先生より、養殖におけるシミュレーション研究についてご紹介いただきました。
今後、養殖の需要がさらに高まることを踏まえ、養殖にかかるコストと市場の関係、より効果的な養殖システムを構築するためのモデル化と検証方法、アニサキスのいないホッケの養殖研究など、最新の研究が共有されました。
また、高校の数学でも扱う微分積分とシミュレーションの関係など、高校生たちは、自身の学びが社会につながりを感じました。
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みんなでディスカッション
質疑応答では、多くの質問が学生から積極的に寄せられ、現場の視点と研究者の視点の双方から回答があり、とても盛り上がりました。未来を想像し、考える時間となった今回の授業を通じて、参加者たちは水産業の今と将来を幅広い角度から学び取ったようです。

「魚がいる未来」へ向けて、私たちも美味しく魚をいただきながら理解を深めていきたいと思います。

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日時
2025年11月15日(土)
10:00~15:00

<当日のスケジュール>
9:50 集合
10:00~12:00 現場の視点
12:00~13:00 休憩
13:00~13:30 研究者の視点
13:30~15:00 クロストーク&ディスカッション
会場
北海道大学
講師

現場の視点

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講師:本間雅広
一鱗共同水産株式会社 取締役副社長/一般社団法人DO FOR FISH 代表理事
1989年札幌生まれ 小・中・高とソフトテニス漬けの毎日を送る。東北福祉大学在学中、東日本大震災を経験。大学卒業後は札幌で高校教諭として働く。2014年家業である一鱗共同水産株式会社へ入社。「一鱗酒場」を開店するなど、水産の新たな可能性と価値を生み出すことを目指している。2023年には有志と一般社団法人DOFORFISHを立ち上げ、代表理事に就任。「魚がいる未来を、選べ。」をビジョンに掲げて活動している。

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講師:小笠原宏一
タコ漁師/inakaBLUE 代表/一般社団法人DO FOR FISH 理事
北海道苫前町出身。高校を卒業後、漁師である父の怪我をきっかけに漁師の道へ。「漁村の躍動を、食卓へ。」をビジョンに掲げ、持続可能な漁業を後押しする商品〈ReTAKO-リタコ-〉の開発を皮切りに、苫前町でタコ漁を中心とした6次産業化に取り組んでいる。イナカで挑戦することはむずかしい。だけど、その難しさにこそ、私たちが自分らしく生きていく未来が詰まっている。イナカでワクワクして暮らす、その「覚悟」を伝え、分かち合う。そんな躍動を生み出す事業に挑戦している。
https://inakablue.jp/ 外部リンク 外部リンク

研究者の視点

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講師:高橋勇樹
北海道大学大学院水産科学研究院、准教授。博士(水産科学)。
2023年9月より株式会社AQSim・技術顧問。石川県野々市市出身。専門は水産工学・水産情報工学、シミュレーション技術を用いた養殖技術・漁業技術の効率化に関する研究に従事。
現在は、水中での魚の動きや成長のシミュレーションすることで、効率的で環境に優しい養殖の実現を目指しています。研究を通じて「食」と「環境」の未来を考えることを大切にしています。

あかさかなとは

アートと科学の視点から「魚」を入り口に、海の環境問題や漁業にまつわる社会課題を探る探究プログラムです。このプログラムでは、すぐに答えを求めるのではなく、「なぜ?」「どうして?」と問いを生み出す力を育みます。観察、表現、創造といったアートの視点を取り入れながら、科学的な考え方や研究に触れ、自分なりの視点で課題を見つけ、深く考察していきます。また、プログラムを通して、世界のしくみや人間社会とのつながりに目を向け、近年注目される「リジェネラティブ(環境再生)」という考え方についても学んでいきます。

札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」
https://www.sapporo-community-plaza.jp/event_scarts.php?num=4733

主催
札幌市文化芸術交流センター(SCARTS)、北海道大学大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)、札幌市
協力
札幌市教育委員会、国立大学法人北海道大学 産学・地域協働推進機構 社会・地域創発本部
助成
令和7年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
入場者数
17名