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SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト
札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」
オリエンテーション&ワークショップ「NOISECOLOGY」
札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEPは、若い世代の皆さんとともに、アートの創造性と科学的な探究に触れ、世界をひろげる学びの場をつくることを目指し、アート&サイエンスプロジェクトを進めています。
札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」の初回授業を実施しました。
前半は、北海道大学CoSTEPの奥本氏によるオリエンテーションからスタート。プログラムを通じて自分の関心の広がりを可視化するため、「コンセプトマップ」を作成しながら自己紹介を行いました。またアイスブレイクとして、オリジナルの「魚へんの漢字をつくる」ワークにも取り組みました。
後半は、OTOMONO(カロナリス・ステファノ+齋藤悠)による、音を通して人間と環境の関わりを体感するワークショップ「NOISECOLOGY(ノイズコロジー)」を実施しました。聴覚や音に関する物理学・音響学のレクチャー、聴覚に焦点を当てたアートの歴史を学んだあと、「魚になって感じる海の世界」をテーマにした体験型パフォーマンスを行いました。
単に講義を聞くだけでなく、自分の身体を使って“魚として海を感じる”という体験は、アートの創造性とサイエンスの理解が結びつく瞬間が生まれました。
本プログラムでは、アートとサイエンスが出会うことで、世界を「知ること」と「感じること」が同時に起こり、理解が深まり、創造性が広がる面白さを伝えていきたいと考えています。
詳細は、市立高校ポータルサイトに掲載されたレポートをご覧ください。
https://ichiritsukoukou.jp/8899/ ![]()
(撮影:岡田昌紘)
- 日時
- 2025年10月26日(日)
10:00~16:00 - 会場
- 札幌文化芸術交流センター SCARTS SCARTSコート
- 講師
-
オリエンテーション(10:00~11:00)

奥本素子
北海道大学 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)部門長、准教授
博士(学術)専門は教育工学、科学教育。博物館や科学技術コミュニケーションをテーマに、日常の中から学ぶインフォーマルラーニングについて研究している。近年は、高等教育におけるプロジェクトベースドラーニングの研究やアートとサイエンスを融合したコミュニケーションといった研究も行っている。アーティストの視点①(11:00~12:00/14:00~16:00)
ワークショップ「NOISECHOLOGY(ノイズコロジー)」
人間の活動が海の生物や環境にどのように影響を与えているかを『音』という切り口から学び、探究し、体感します。
OTOMONO(カロナリス・ステファノ+齋藤悠)
アコースティック・エコロジー・デザイン&ヘリテージ・コレクティブ
気候危機や生態系の消失が深刻化するこの時代において、私たちと環境との関わりを見つめ直すことは避けて通れません。OTOMONOは、周囲のサウンドスケープ(音の風景)に気づき、そこに私たち自身の存在や活動がどのような影響を及ぼしているかを考えることで、より調和の取れた、つながりを感じられる日常体験につながっていくことを望んでいます。
https://otomono.org/

- あかさかなとは
-
アートと科学の視点から「魚」を入り口に、海の環境問題や漁業にまつわる社会課題を探る探究プログラムです。このプログラムでは、すぐに答えを求めるのではなく、「なぜ?」「どうして?」と問いを生み出す力を育みます。観察、表現、創造といったアートの視点を取り入れながら、科学的な考え方や研究に触れ、自分なりの視点で課題を見つけ、深く考察していきます。また、プログラムを通して、世界のしくみや人間社会とのつながりに目を向け、近年注目される「リジェネラティブ(環境再生)」という考え方についても学んでいきます。
札幌市立高校特別プログラム「あかさかな」
https://www.sapporo-community-plaza.jp/event_scarts.php?num=4733 - 主催
- 札幌市文化芸術交流センター(SCARTS)、北海道大学大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)、札幌市
- 協力
- 札幌市教育委員会、国立大学法人北海道大学 産学・地域協働推進機構 社会・地域創発本部
- 助成
- 令和7年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
- 入場者数
- 10名




