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札幌文化芸術交流センター SCARTS 主催事業 ワークショップ 美術 レクチャー

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト
時間展望-もっと先の自分へ Part2

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ1枚目

撮影:門間友佑

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ2枚目

撮影:門間友佑

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ3枚目

撮影:門間友佑

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撮影:門間友佑

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撮影:門間友佑

SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ1枚目のサムネイルSCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ2枚目のサムネイルSCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ3枚目のサムネイルSCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ4枚目のサムネイルSCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ5枚目のサムネイル

札幌文化芸術交流センター SCARTSと北海道大学CoSTEP は、若い世代の皆さんと一緒に、アートの創造性と科学的な探究に触れ、世界をひろげる学びの場をつくることを目指すアート&サイエンスプロジェクトを行っています。

研究者トーク&ワークショップ
本イベントは、昨年度に実施した「時間展望-もっと先の自分へ」に続く第二弾として、テーマ「プレコンセプションケア」をサイエンスの側面から探究することを目的としました。まず、公衆衛生学の研究者による話題提供を導入として行い、続いて、SCARTSとCoSTEPが高校向けに開発中のワークショップを体験しました。その後、教育工学の研究者によるレクチャーとミニワークショップを通して、自分のライフデザイン設計の思考法を学び、考える機会を設けました。

研究者・玉腰暁子氏による話題提供
「プレコンセプションケアとライフデザインを考える」

最初の話題提供では、プレコンセプションケアに関する基本的な知識を学びました。妊娠や出産を人生の選択肢とする際には、男女ともに年齢や健康状態が大きな影響を及ぼすことが示されました。また、早い段階から、年齢に応じた性に関する情報や、人との価値観・関係性に関する知識を得ておくことの重要性について理解を深めました。



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ワークショップ
「架空カップルのライフプラン作成」

北海道大学CoSTEPの奥本素子氏からは、アートとサイエンスには明確な正解がなく、一見すると難しく話しにくいテーマについて、どのように考えを深めるかをデザインしているという説明がありました。今回のワークショップでは、その意図のもと、「考えることの難しさ」や「気づき」を体験することを目的に進められました。 具体的には、架空のカップルに起こる5つの人生イベント(「結婚」「出産」「恋人探し」「仕事・育児」「健康管理」)を、どの年代に位置づけるかを各グループで検討しました。先の玉腰先生による話題提供を踏まえ、「研究データから見るとこの年代が妥当では」「自分にとっては早すぎる」といった意見を交換しながら、ライフプランを考える活動が行われました。



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研究者・石川奈保子氏による話題提供
「ライフデザインは自分で決められる」

ワークショップの後には、自分自身のライフデザインを考えるための話題提供が行われました。まず、子どもの頃に「大人になったら何になりたいと思っていたか」をグループで共有することから始まりました。

石川氏は、自分がやりたいことに向けて準備をしておくことの大切さを指摘しました。ただし、その実現はその時々の状況によって左右されることもあると述べました。また、原因帰属に関する研究を紹介し、努力によって成功体験を得た人は新たな挑戦に積極的になれるという結果が示されていることを説明しました。さらに、失敗を自らの成長につなげる力の重要性について学ぶ機会となりました。



SCARTS×CoSTEPアート&サイエンスプロジェクト 時間展望-もっと先の自分へ Part2イメージ画像3

まとめ

北海道大学CoSTEPの朴炫貞氏からは、今日のプログラムの振り返りとまとめがありました。
今回のプログラムを通して、プレコンセプションケアは単に妊娠や出産の準備にとどまらず、人生全体のライフデザインや価値観の形成にも関わるテーマであることを実感しました。研究者の知見とワークショップの体験を行き来しながら学ぶことで、科学的なデータと個人の思いや選択を結びつけて考える視点が得られた点は大きな学びになったかと思います。今後、自分自身の人生設計を考える上でも、今回の内容を折に触れて思い出し、活かしてほしいです。



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日時
2025年7月31日(木)
14:00~17:00(開場:13:30)
会場
札幌文化芸術交流センター SCARTS SCARTSモールC 
参加申込
事前申込制(先着順)
対象

学生(高・大・専門)、および一般

登壇者

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玉腰 暁子
北海道大学 大学院医学研究院 教授

名古屋大学大学院医学系研究科にて博士(医学)を取得。同研究科准教授、愛知医科大学医学部 特任教授などを経て、2012年4月より現職。公衆衛生学・疫学が専門。数年から数10年単位で追跡するコホート研究で生活や環境と健康との関係を解析。最近は、医学的な知見と市民のつなぎ方や若者のWell-beingにも関心を広げる。

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石川 奈保子
北海道大学 高等教育推進機構 准教授

専門領域は、教育工学、インストラクショナルデザイン。成人学習者やオンライン学習者がよりよく学ぶための自己調整学習と学習支援、 子ども向けの科学教育について研究している。現在は、大学生のアカデミックライティング・スキルの向上支援、高大連携事業の効果についての研究を進めている。

モデレーター

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奥本 素子
北海道大学 科学技術コミュニケーション教育研究部門(CoSTEP)
部門長、准教授

博士(学術)専門は教育工学、科学教育。博物館や科学技術コミュニケーションをテーマに、日常の中から学ぶインフォーマルラーニングについて研究している。近年は、高等教育におけるプロジェクトベースドラーニングの研究やアートとサイエンスを融合したコミュニケーションといった研究も行っている。

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朴 炫貞
北海道大学 科学教育科学技術コミュニケーション教育研究部門 (CoSTEP) 特任講師

アーティスト。韓国芸術総合大学と武蔵野美術大学大学院で芸術を学ぶ。言葉の間、生と死の間、時間の間、国の間、科学とアートなど、さまざまな境界においてモノやコトをカメラを通して見つめ、記録している。記録のなかで見えてくる、普通が特別になる瞬間を集めて、記憶の空間として体験する作品を目指している。

主催
札幌文化芸術交流センター SCARTS(札幌市芸術文化財団)、北海道大学CoSTEP、札幌市
後援
札幌市教育委員会
助成
令和7年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
お問い合わせ先
札幌文化芸術交流センター SCARTS TEL:011-271-1955(9:00~17:00※休館日を除く) Email:scarts@sapporo-caf.org
入場者数
10名
チラシダウンロード