ブルーノート東京とhitaruの共同プロデュースで開催される、クラシックとジャズのジャンルを超えたスペシャルライブ。出演するヴァイオリニストの木嶋真優氏と、ピアニストの大林武司氏に、コラボレーションの魅力を伺いました。

木嶋真優〈ヴァイオリン〉

KIYU KISHIMA

2016年第1回上海アイザック・スターン国際ヴァイオリン・コンクール優勝。2002年度文化庁海外派遣研修員。2015年ケルン音楽大学大学院を満場一致の首席で卒業、ドイツの国家演奏家資格を取得。日本とヨーロッパに拠点を置き、意欲的に活動中。

大林武司〈ピアノ〉

TAKESHI OHBAYASHI

バークリー音楽院在学中にグラミー賞受賞ドラマー テリ・リン・キャリントンのバンドに加入しプロ活動を始める。約30カ国の世界各国のフェスティバル、ジャズクラブに出演。2016年ジャクソンヴィル・ジャズ・ピアノ・コンペティションで日本人初優勝。

旋律とグルーヴが響き合う

―お互いの印象と、今回の共演に期待することをお聞かせください。
木嶋:大林さんの演奏は、楽曲一つひとつに対するキャラクターが全く違うんです。クラシックの場合はあまり変わることがなく、まさにこういうアーティストになりたいと思いました。
大林:真優さんの演奏にはオーラやエネルギーがあり、さまざまな旋律をしっかり輝かせる素晴らしい感性をお持ちだと感じます。いろいろな雰囲気の楽曲を一緒にやってみたいですね。
―クラシックとジャズのコラボレーションの魅力は?
木嶋:2年前から私が取り組んでいるのは、すべて自分でクリエートしていくというクラシックとは真逆の世界。でも、やっていくと音楽の共通点がたくさんあるんです。大林さんと私の音楽がシームレスに、ボーダレスに融合し、新しい表現の形を作れたらいいですね。

大林:ジャズもクラシックと同様に西洋音階や理論から生まれていて、名前こそ違えどルーツは同じだと言えます。そういう共通点を洗い出すことで、一見別に見える両者をシームレスにつなぐことができるのではないかと思います。
―公演に向けたビジョンや意気込みは?
木嶋:クラシックは何百年も前の作曲者の意図を忠実に表現することを求められますが、同じ時代の中で対話し、共に生きている人と一緒に音楽を作ることがいかに大切か。それを実践できることがとてもうれしいし、聴きどころだと思います。ここ数年で私が最もやりたい形で演奏できることがとても楽しみです。
大林:今回、ヴァイオリンとピアノのための楽曲を1曲書く予定です。時代を超えて愛される名曲はもちろん、ジャズの特徴であるグルーヴや二人の即興演奏など、その場でしか生まれない音楽の楽しさを感じていただきたいと思います。

hitaruのひととき
CLASSIC & JAZZ
SPECIAL NIGHT CONCERT

2023年7月8日[土]
札幌文化芸術劇場 hitaru
18:00 開演(17:00開場)

[全席指定・税込]一般3,000円、U25 1,500円

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