―現在は京都にお住まいとのことですが、冬の札幌はいかがですか?
雪で覆われて真っ白な札幌の街を歩くことができてワクワクしました。展望台から見たイルミネーションの夜景もやっぱり美しいなと感動しました。
―札幌文化芸術劇場 hitaruでミュージカルもご覧になりました。
hitaruでの観劇は初めてでしたが、素晴らしい音響体験でした。観劇自体も久しぶりで、生身の人が演じるエネルギーにも元気づけられました。
―札幌市民交流プラザは、札幌の中心街に位置する複合的な文化施設という特徴があります。
オフィスビルや商業施設に囲まれた都会の真ん中に、ゆっくり本が読める図書館や本格的な劇場、さまざまなイベントを開催している施設がまとまっているのは、本当にうらやましい限りです。『wave times+』の表紙のイラストを通して、その魅力を知っていただくお手伝いができていたら、うれしいですね。
―創作の工程について教えてください。
私は構想やラフの制作に時間をかけるタイプなので、テーマが決まった後は資料を読み込みながら、構図やアイデアをじっくり組み立てていきます。それをラフに落とし込んで一度チェックしてもらい、OKが出たら本番に着手。作品によりますが、イチから描き起こす線画に1日、着彩に1日という感じでしょうか。
―カシワイさんと言えば、やさしい線で描かれた動植物と空間が織りなす、ファンタジックな世界観が魅力です。
技術的には全体がぼんやりしすぎないように、差し色を使ったりしながら視線が集中するポイントをつくるように心掛けています。ご覧になった方には、実際に絵の中に入って、その場にたたずんでいる気持ちになってもらえれば。あえて人物に特徴をつけずに記号的に描いてるのもそれが理由で、絵の中の人に自分を重ねて見てもらえればと思っています。
―クライアントワークとオリジナルの作品づくりのバランスはどう取っていますか?
さまざまな未知のテーマに挑戦できるクライアントワークもすごく楽しいのですが、もともとは個人的な作品づくりで創作欲を発散してきたので、両輪で取り組まないとしんどくなってしまうというのが正直なところです。絵を描いて発生したストレスは、別の絵を描くことで解消しています。
―2年目のシーズンでは、札幌市民交流プラザを中心に札幌の街の情景も取り入れていただく予定です。読者の皆さまにメッセージをお願いします。
私自身、毎号楽しく描かせていただいています。これまでと同じ雰囲気は継承しつつ、札幌市民交流プラザと札幌の街の魅力が伝わるような絵にしていきたいと考えていますので、今後ともぜひ『wave times+』をお手に取っていただけたらうれしいです。
カシワイ
漫画家、イラストレーター。京都府京都市在住。大学在学中にイラストのネット投稿を始め、マンガサイトからのスカウトをきっかけにプロの道へ。現在は雑誌や書籍の表紙・挿絵をはじめ、クライアントワークも数多く手がけている。近著に『カシワイ作品集 KASHIWAI ILLUSTRATIONS』(玄光社)、『植物園の歩き方』(グラフィック社)。
https://kashiwaikfkx.com/